シアワセな家族のカタチ

2021年、2023年に娘二人の中学受験を経験したアラフィフパパです。日々の思い出や考えを記録していきます。

パパが勉強を教えたら

お子様の受験勉強を教えようとしたご両親は多いと思います。

 

私は高校受験用の塾講師のアルバイトをしていたことがありますが、その時からずっと

「その人が分からないことを分かるように教える」

ということは本当に難しいことだなと感じていました。

 

 一番上のコースを教えるのが一番楽でした。彼らは10を聞かなくても、1−2くらい教えて上げれば、あとは勝手に理解を進めてくれるからです。はじめはわからない問題も少しやり方を教えてあげるだけで勝手に自分で理解して、工夫してどんどんその先の問題を解いていってしまう。なので基本的に最初問題の解き方を教えて、あとは問題演習→簡単な解説の繰り返しで授業が終わってしまいました。

 

 逆に下の方のコースは難しかったです。しっかり解説して、解き方を教えて、少しずつ進めていかなくてはならない。また、どうしても個人個人で理解力にばらつきが出るため、集団授業では全員を一律に学力を向上させるということはできず、おそらく授業が全く理解できていない子供もいただろうと思っていました。また、これを言うとバイトとはいえ講師失格なのかもしれませんが、

 「何が分からないのかが分からない」という子へどのように接したらよいか、全く分かりませんでした。こちらも「なぜ理解できないかが分からない」という状況でした。どう教えても、その問題しか出来ず、類題になった途端できなくなる。そんなことを下のコースでは繰り返していたように思います。

 

 

 そんな経験があったので、我が家はパパが監督になってからもほとんど勉強を教えるということはしませんでした。最初に何回かやってみたことはあるのですが、すぐに「これはだめだ」と思って勉強については教えないことにしました(計算の工夫とか、一行問題くらいなら少しやり方をノートに添削することくらいはその後もしましたが)。

 

 やはり、娘とはいえその子が何をどう分かっていないのかが把握も理解もできませんでした。そもそも教育に関しては素人である父が算数とかを指導しようとしても上手く指導できるわけないだろうし、理解できていない娘にイライラしてあたってしまう(実際当たりかけた)と感じ、勉強を私が教えるということは逆効果でしかないと即断しました。

 中学受験をしていない私が算数を教えることも無理があるような気がしました。どうしてもXを使ったりしてしまいますし、上手く表現できませんが、算数的な解き方が私にはなじまず、解説をみてもうまく教えることが出来ませんでした。

 

 その後は単にスケジュールだけを淡々と決めていき、それができていれば娘を褒め(これが一番大事に思う)、出来ていなければ相談して調整する、決して怒ったり注意したりすることはしないようにして子供のモチベーションを損なわないようにしていました。