中学受験をされるお子さんは、最初の成績が良かったりすると
「ひょっとして御三家いけちゃう?」
とか思うものだと思います。
我が家もお姉ちゃんが中学受験をすることを決めたときに
「桜蔭とか行っちゃったらどうなるんだろうなぁ。」
などと無用な妄想をしていたことを思い出します。
(娘から桜蔭という単語を聞くことは一回もなかったです)
私は高校受験で、ある進学校に入りました。
その学校は極めて放任主義で、自由な校風でした。
宿題などというものはありませんでしたし、定期試験の試験範囲も一応はありましたが、それを逸脱した問題が出ることも多かったです(社会の試験問題が小論文一つ書くみたいなものもありました)。あまりみんなも定期試験に向けた勉強というものはやってなかったように思います。やってる人はすでに先に進んでるし、やらないやつはやらないなりに何とかするみたいな感じでした。
そんな学校で3年間過ごして、それが当たり前の感覚だと思っていたのですが、お姉ちゃんが進んだ学校の指導を見て、ぜんぜん違う方針に勝手にカルチャーショックを受けています。
私の経験からですが、
偏差値で難易度が高いと言われてる学校(特に男子校)は、必ずしも受験勉強に向けて素晴らしい良い指導をしてくれる学校というわけではないですよ
と思います(あくまで私の母校だけが参考材料です 不快に思われた方がいらっしゃったらごめんなさい)。
誤解しないでいただきたいのですが、面倒見が悪いとか、そういうことを言っている訳ではないです。私自身も高校の恩師と色々なことを話しましたし先生方の話もものすごく面白かったです。多分生徒と教師の仲はいい方だと思います。
単に、受験勉強のことはあまり指導されないということです。これだっておそらくは生徒から相談すれば指導してくれると思います。先生から自主的に受験に向けた指導はしない、と言うのが正確でしょうか。
授業も興味があれば聞けば良い、そんなスタンスです。生徒も興味があれば自分でどんどん学習して先生と語り合う。その内容はとても受験に向けた話ではなかったです。
自分の興味があることを、ものすごく深く掘り下げて自己学習できる、教師も受験に関係ないからと相手にしないということもなく、一緒に付き合ってくれる(多分受験のことも相談すれば相談にのってくれる)
そんな学校だと思います。そう考えるとむしろ面倒見は他の学校よりいいのかもしれません。
そして受験勉強は自分たちで勝手にやります。なので塾に行くという選択肢が出てくるのでしょう。単にその学校で勉強すれば大学受験に万全ということではなくて、
その学校にたくさんの優秀な生徒が集まり、その生徒が自分たちで自己鍛錬して成績を上げて勝手に大学に進学していく
という印象です(ちょっと表現がオーバーかもしれません)。
私の母校はこんな雰囲気だと思っています。
私は自分の母校が大好きですし、今も高校の同級生とは定期的に連絡をとりあっている竹馬の友です。ちなみに中高一貫校でしたが、中学からの生徒と高校からの生徒での壁はありません。すぐになじみ、卒業する頃には誰が中学上がりかよく分からなくなりました。
こういった学校に受験指導を求めたり、「この学校に入ればいい大学にいける!」と思って頑張って背伸びして入学すると、大変な思いをしてしまうと思います。SAPIXなどの塾とは全く違う世界だと思います。
今のところ我が家の姉妹はこう言う学校に入るとおそらくダメになりそうだなと感じています。女子でこう言う雰囲気の学校があるかは分かりませんが。
・・・長くなってきたので、続きはまたいつか(また何を書いてるのかよくわからなくなってきました)。